俺を好きにならない女。 俺に惚れてこない女―――。 絶対、惚れさせてやるよ。 ―――この時俺はまだ、知らなかったん だ。 春の可愛さに、俺がズブズブと溺れてい く事も。 時折見せるソイツの女らしさに翻弄され て、振り回されて―――。 まさか俺が、惚れる、なんて。 ―――知らなかったんだ。