耳朶に時折かかる温かい吐息に神経が集 中しそうで。 腰に回るがっしりとした腕。 密着する背中と、棗の上半身。 棗と触れあう全ての場所が、ジンジンと 熱を持っていくのがわかって恥ずかしく て。 「―――おい、きいてんのか?」 「え!?き、聞いてるよ……っ」 ―――嘘。 全然聞いてない。公式なんて耳に入って こないよ。 そんな私に、棗はクスッと笑うと。 「問題一問間違えるごとに、キス一回な ?」 と囁いた。 「―――っ!?」 「嫌なら勉強するんだな。よし、次行く ぞ―――」