しかし当の本人は余裕綽々。どこからで もかかってこいや、という微笑だ。 「早く決めろよ?」 「う゛。そんな……」 どうにか…。どうにか、逃げられる方法 は……!? 「―――答えねえなら答えるまでディー プキスすんぞ」 「ディ、ディープ……?」 「ああ。舌つっこんで窒息させてやる」 「ハグで!!ハグしてください!」 死ぬわ!! ―――と、言うわけで。 「―――で、ここでさっきの公式使って 、代入して……」 耳許でダイレクトに聞こえてくる棗の低 い声。