そんな私を、愛しそうに撫でる棗。 「……怒ってねーよ。お前が強情だから 、ちょっとからかっただけ」 「んなっ……!?」 じゃあ……じゃあ!! 全部演技だったって事なの!? あまりの恥ずかしさに身動ぎできずに居 ると棗が口角を上げて、意地悪そうに笑 った。 「素直な春も見られたし?役得だな」 「な、な……!」 「俺様に逆らおうなんざ、百年はえーん だよ」 な―――っ!!? 前言撤回! やっぱり大っ嫌い!!!