「絶対絶対ぜーったいおかしい!」 「え、み、美怜?」 「だってあの杉本君と一つ屋根の下だよ !?ドキドキしない訳がないっ!ねえ、 春ちゃん!」 ガシッ!と美怜に両肩を掴まれて、目を 見張る。 ギラギラと見つめられて、身動きすら、 許されずに。 「もしかして、とは思ってたけどさ」 「う、うん」 「は、春ちゃんて、女の子が好きなの?」 ……。 「はあぁ―――っ!?」 思わず大声で叫ぶと、今度は美怜が煩そ うに顔をしかめた。