「あ、あれ。もしかして嬉しくない?」 「嬉しそうに見えるの、これが」 「み、見えません……」 「でしょ。」 だって嬉しくないもん。 あんな変態と一つ屋根の下、とか、不安 でしょうがないし! 「……なんでよ!」 「えっ!?」 それまで黙ってた美怜が、急に大声を出 したので、ビックリしてドーナツを落と しそうになる。 ドーナツをすんでの所で受け止めて、美 怜を恐る恐る見上げた。