「ガチで……無理」 そう言った棗は私の首筋に噛みつくよう にキスをしながら、気の緩んだ私をベッ ドに押し倒した。 「んっ……やめ…っ」 「やめない」 きっぱりとそう言った棗の指先が、肌に 触れる度、甘い痺れが身体中をかけ上が る。 こうなると―――私の負け。 「可愛い……俺だけの春」 棗から与えられる快感に逆らえず、甘い 吐息を抑えられず。 私は今日も狼君に食べられてしまうので す……。 END【兎一匹、狼二匹。】