「ええぇ!?杉本君が、お、弟ぉ!?」



「わ、わ、しーっ!!」



お昼休み。

体育館裏で二人でご飯を食べながら、昨
日の出来事を報告すると、美怜が大声を
出したので、慌てて人差し指を唇に当て
た。



いくら人気がないとはいっても、誰かが
聞いてる可能性もあるもんね。



驚いたように固まる美怜の横で、食べか
けだったドーナツにかぶりつく。



……ビックリしすぎ。



「え、う、嘘だぁ……ハハハ…」



「私も嘘だって、思いたいんだけどね」



はあーっと大きなため息をつきながらそ
う言うと、美怜が



「すごーいっ!羨ましいよ春ちゃん!」



と騒ぎ出したので、思わず睨み付けてし
まった。



ピキッと固まる美怜。