キスだけじゃ足りねえよ。

その身体の全てに俺の記憶を刻みこみた
くてたまらない。



心も身体も、もう俺なしじゃ生きてられ
ないくらいに溺れさせてやりたい。



だって俺はもう、お前なしじゃ生きられ
ないから―――。



「……それでも、嫌か?」



春の瞳を覗きこむようにしてそう聞けば
、春は戸惑ったように視線を泳がせてか
ら。



……ゆっくりと、首を横に振った。



「……私も、棗が欲しいよ……」



―――そんな風に言われて、我慢なんて
出来るわけもなかった。



シャワーすら浴びるのももどかしくて、
今すぐ彼女をめちゃくちゃに食い尽くし
たいと思った。



彼女の纏う服が邪魔だった。