私も負けないように、ぎゅうっと抱きつ いた。 「これ……夢じゃねーよな?」 そう言った棗に、クスッと笑う。 「……夢じゃないよ。好き。棗が好き」 そう言うと、棗は少し抱き締める力を緩 めて、私を見つめた。 「もうはなしてなんかやんねー……」 「ん…。離さないで……」 私だってもう、離れたりしないもん。 つまらない意地で、自分の気持ち押し込 めたりしないから。 素直に―――なるから……。 「まあ、俺様に惚れない女なんて、いね ーけどな」