そう言うと、美怜は、「ガン見じゃない ってば!」と焦りながら、真剣な顔で、 私を見つめた。 「んー、なんかさ、春ちゃん疲れた顔、 してるんだもん」 「え?」 「こ、こ。シワ、寄ってるよ?」 そう言いながら、美怜は自分の眉間を、 トントン、と指で突っついた。 シワ―――……。 「そ、そうかなぁ……」 「うん。どうしたの、大丈夫?」 「んー。微妙……?」 そう言いながら、ちょこっと首を傾げて 、苦笑いする。