そう思うのに、振り払えなくて、そんな
自分に嫌気が差した。



―――やがてついたのは、この辺でも人
気のショッピングモール。



ここ、来たいと思ってたんだよね!



ショッピングモールを目の前にして、少
しテンションが上がっていると、クスッ
と後ろから笑い声が聞こえてきた。



バッと振り向くと、棗が口元に手を当て
て笑っていた。



「なんで笑うのよ……」

「いや、お前随分嬉しそうだなーっとお
もって。顔に出やすいのな?」



そう言われて、思わずバッと顔を手で覆
った。



わ、わかりやすいんだ……私。



「―――だから……期待しちゃうんだよ
なぁ……」