東野君が不思議そうに私をみやった。 「どうしたんだよ、柏木」 「あ……うん…」 苦笑いしながらそう誤魔化すも、東野君 は眉を潜めると、私をジッとのぞきこん で来た。 「隠し事は、無しだよ、柏木」 うう……ごもっとも……。 「あの……怒らないでね?」 「うん」 「……ないの…」 「は?」 ……もう! 何度も言わせないでよ!自責の念に押し 潰されてるんだからっ! 「クリスマスプレゼントがないのっ!」 やけくそになりながら、そう言う。