「うん、空いてるよ!」 そう言うと、東野君は嬉しそうに笑った 。 「そっか。良かった。あのさ、明日遊ば ない?」 「うん!」 「クリスマスは部活でさ。最悪だよな、 本当に」 困ったように笑う東野君に、私もちょっ と笑った。 私の手を握る東野君の力が、強くなる。 「明日は、柏木の好きな所に連れてって あげるよ」 「え!?」 「考えといてね」 そう微笑まれて取り敢えず頷く私。