俺だって焦ってるよ。
お前が離れていかないか、いつも心配で
しかたねえよ。
早くおれの物にしたくて気が気じゃねー
んだよ。
二回もキスしてんのに、なんで気付かね
ーんだよ。
……好きなんだよ。
「春の鈍感さがウザい」
「はぁ!?」
俺はプンプンと怒る春を無視して、部屋
に戻った。
どうせ春は、東野のくれた『好き』の真
意に気付いてない。
そんな春の性格は助かるけど―――同時
に厄介なとこでもある。
なあ、春。お前早く気付けって。
俺はお前が好きなんだよ―――。
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