【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★





【棗side】



「ただいま~」



夜八時。

そういいながら帰ってきた春の前に立ち
ふさがると、それに気付いた春が俺をビ
ックリしたように見上げた。



「うわっ!ど、どうしたの……?」



きょとんとしてる春を見下ろす。



……帰り、遅すぎだろ。


俺が帰るときにはもう居なかったし、で
も倉沢はいたから、友達と出掛けたって
訳でもないし……。



気になる、が。



「別に……」



「はぁ?……変な棗」



俺はそんな春の声を聞きながら、モヤモ
ヤしたままリビングに向かう。