む、ムカつく~っ!! 一体何様のつもりな訳!?くつろぎたい なら、自分の部屋に行きなさいよ! ムカムカしながら棗を睨んでいると、不 意に棗が私を見上げて。 ニッ、と笑った。 ―――ドキッ…… 「あんまり怒ると、ハゲるよ、お姉ちゃ ん?」 「黙れ!」 自分の眉間をトントン、と軽く叩いて、 そう言った棗。 本当に信じられない!普通女の子にそん な事言う!? ドキドキしたのがバカみた―――……。 そこまで考えて、ボッと赤くなる。 ど、ドキドキって!!