私を掴んでいた手をスルッと離すと、何 事も無かったように玄関に向かって歩き だした。 変な棗……。 「春ちゃ~んっ!!」 「あ、美怜、おはよう」 棗と駅まで行くと、そこには既に美怜と 優希君が居た。 勿論美怜は私が誘ったの。事情を知って る女友達って、美怜しかいないし。 美怜は私を見つけると、ものすごい速さ で突進してきた。 「春ちゃん!春~!」 「ハイハイ。聞こえてるから」 苦笑いしながらそう言うも、美怜はやっ ぱり興奮したままだ。 ま、可愛いからいいけど。