ソイツは私の顎をクイッと持ち上げると
、ニヤッと笑った。
「お前、俺のこと好きだろ」
「す、好きな訳ないでしょ!?自惚れる
なバカっ!!」
そう言うと、ソイツはちょっと不機嫌そ
うな表情になって。
私を睨むように見下ろした。
「―――まったく、素直じゃないんだか
ら、お前」
素直になんて―――なれない、今更。
だって―――……。
それいじょう彼を見てられなくて、そっ
と目を伏せると、彼の低い声が耳に流し
込まれる。
「こっち、向けよ」
「嫌よっ……!」
「うん。じゃあ―――お仕置き」
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