ボールを足で操り、ドリブルしながら私のもとへしっかりパスされる。



「うわっ!」


さそのボールに勢いがあったのか、今まで蹴れていたボールに空振りしてしまった。


思わずバランスを崩して倒れる私。



「痛っ」



意外とサッカーって難しいや。


ただ、蹴ればどうにかなる…


っていつも思っていた。



『わり、勢い強すぎたな?ほら』



煌は私に手を差し出した。


葉穏は戸惑いながら、顔を赤くした。


煌は私の手を引き体を起こしてくれた。


私より一回り大きい手のひら…



「ありがと」


『あっ!肘、すれて血出てる!』


「うわっ!!」



腕捲ってやらなきゃ良かった。


何か腕捲ってやらないと、ヤル気出ないんだよなぁ。




『こっち☆』



私の手を引く煌。