次の日から私は煌といる時間が長くなった。 授業が始まる間の休み時間や、昼休み、下校… どの時間も楽しいと思えた。 ウソ何かじゃない。 『なぁー、葉穏…屋上行こ?』 煌がお弁当を持ちながら話しかけてきた。 「いいけど… でも、ここ屋上行けなくなかった?」 私が憧れていた屋上は、立ち入り禁止になっている。 入るなんて不可能だ。 『じゃーん!』 煌は屋上の鍵を人差し指で回しながら見せた。 「それって、もしかして盗んで来たの?」 皆にばれないよう小声で聞いてみた。