仕事をしている間にメールが来た。

「なんか届いた。」

「忘れてた。荷物がくるんだった。

 受け取ってて頂戴。」

「おっけ。」

おー。

不在表の連絡をする手間が省けた。

夕飯は簡単に

近所のデパートのお惣菜。

パスタだけ作ることにした。

一人では絶対作らないが、

うちに帰ると彼がいる。

おそらくコンビニ弁当ばっかり

食べていただろうから、

何か作ってあげようと思った。

「ただいま。」

「おかえり。」

帰ると誰かがいるって

こんなに安心するものだったろうか。

「ミー、

 カーテン買ってきた?」

「あ!!忘れた!!」

「わー、

 まじで?」

「明日休みだから、

 明日買いに行く!!」

「じゃあ、今日も暗闇だね。

 エッチだなあ。」

「は?」

「いつもより興奮すっけじゃん。」

「うるさいわ!」

「あ、

 めし何~、はらへった。

 ずっと家にいたから。」

「昼は?」

「寝てた。」

「え?

 仕事探しは?」

「だって、寝ちゃったんだもん。」

「寝ちゃったじゃないでしょうが。」

「明日行くから。」

「絶対だよ。」

「うん。」

彼は私の作ったパスタをうまいうまいと食べて、

昼寝たためだろうか・・・夜は

とてつもなく元気で、

私をあれこれいじくって、

また私を壊すのだった。