けど結局、俺がやってきたことは、
兄貴のことも、
兄貴を慕ったファンの皆にも
悲しませて
傷つけることしかしてなかったんだよ。
優しい一部のファンだけは
俺の嘘の世界に、
すーっと寄り添って
俺を見守ってくれた。
バカみたいだよな。
全てが裏目に出るなんてな。
俺がもっと強かったら、
兄貴も兄貴の大切な奴らも
傷つけることせずに済んだのにな。
兄貴のファンが
兄貴を追いかけて、
死ななくても良かったのに……。
どんだけ後悔しても、
何も変わらない。
そんなことわかってるんだ。
わかってるのに、
俺はまた……
自分の身を守ろうとしてる。
兄貴が旅立ってから届いた、
兄貴を慕う純粋なファンたちの想い。
真っ白な紙に
ただ大きな文字で
(嘘つき)と
書かれただけの手紙。
剃刀が
仕込まれた手紙。



