「お前なぁ!!」


更にキレる知輝先生。


「と…知輝先生っ!!」


あたしは思い切って知輝先生の腕を掴んだ。


「あ、綾野!?」


突然のことに頬を赤くする知輝先生。


「入学式…始まっちゃいませんか…?」


あたしの言葉に急に青くなり


「綾野っ!急ぐぞーっ!!」


「キャッ…!!」


知輝先生に手を掴まれ走り出した。


「ちょっと待ってくださいよー。」


後ろから野上先生が追いかけてきた。


こうして入学式には無事間に合いあたしの高校生活が始まった。