「うん、上手だな。もう1回しような?」 先生の言葉に頷きそれを数回繰り返した。 徐々にあたしの呼吸が元に戻ってきた。 「よし、綾野。頑張ったな。エライエライ」 そう言って頭をポンポンしてくれた。 やっぱり魔法がかかっているのか泣いてしまった。 「もう大丈夫だぞ。怖かったな。大丈夫、大丈夫…」 一旦、あたしから離れた佐々原先生。 そして…