約束の空【完】


「海くんは、まだ仕事?」


「え?あー、中にいるわよ」


あれ?


あたし海くんに嫌われちゃったかな…。


あたしが俯くと


「琴海、あんた海くんが嫌うわけないでしょ?」


思ってたことがバレてた。


「そう、なの…?」


「バカね。嫉妬よ、嫉妬」


「へっ!?」


「だって卒業したら先生と付き合うって言ってたじゃない?それで式が終わったら先生ん家
行くって言うし、そりゃー嫉妬もするわよ。ねぇ?先生」


急に話を振られ浩太さんは戸惑っていた。


「え?あー、はい…。すみません」


「で?どうだったの?」


「ん?なにが?」


「何がって…先生、琴海に手だしてないんですか!?」


目をパチパチさせ驚いた七海ちゃん。