約束の空【完】


「えっ!?先生、あたし自分で歩ける」


言っても


「オレがこうしたいんだよ」


そのままベッドへと運ばれた。


「琴海、好きだよ」


この言葉に魔法がかけられているのか、あたしは先生を素直に受け入れることができた。


「んぁ…ぁっ…」


静かな部屋に、あたしのイヤらしい声だけが響いていた。


「琴海、可愛い」


こんな一言にもあたしの顔は真っ赤になる。


そして、あたしと先生は一つになった。


「せ…んせ…」


「琴海、名前で呼んで…?」


「こ…うた…さんっ」


「琴海っ」


お互い息を切らしながら名前を呼びあった。