「琴海?」


今度は問いかけるようにあたしの名前を呼んだ。


「……ん?」


聞き返すと


「すぐ食わないって言ったけどオレ我慢できそうにない…」


「え」


「……イヤ、か?」


先生が物凄く切なそうな顔をするから…


「イヤ、じゃないよ」


そう言っていた。


そして先生の顔が近付いてきて


“チュッ”と、リップ音がした。


それだけで恥ずかしくなってあたしは先生の胸に顔を埋めた。


「琴海は可愛いなぁ。でも、こんなことで恥ずかしがってたら何もできないぞ?」


先生はあたしから体を離し言った。


そして再び先生の顔が近付いて


“チュッ”と、またキスをした。


その音は何度も何度も角度を変えて…。


その行為に戸惑いながらも受け入れた。