「ほら、早く追いかけといでよ。琴海ちゃん、絢華さんのこと彼女だと思ってたみたいだよ?」 「なっ!!早くそれを言えバカ。悪い、話はまた今度だ」 絢華に告げ走り出す佐々原。 「えっ!?ちょっと!!浩太!?」 絢華の叫び声が廊下に響いた。 「頑張ってー」 野上は自分にしか聞こえない程の声でつぶやいた。