「野山さんって下の名前なんだっけ?」
「叶愛です」
食べ終わってから紅茶とケーキを頼んでくれた田中さん。
「へぇ、可愛い名前」
「ありがとうございます」
「叶愛ちゃんって呼んでいい?」
「もちろん!」
田中さんは私より1つか2つ上くらいの綺麗な女の人。
大人の女の人!って感じ。
「叶愛ちゃん、結婚してるんだよね」
「あ、はい…もうすぐ1年です」
「羨ましいー、私にもいい人いないかな…」
「田中さんほど綺麗な女性すぐに見つかりますよ!」
「ふふ、ありがとう」
たくさんお話しして家に帰ったころにはもう16時を回っていた。
「ただいまー」
そう言って家に入ると金魚さんがお出迎え。
キッチンに行き、帰りに買ってきたものを冷蔵庫に詰める。
「ふう…あ、洗濯物取り込まなきゃ」
少し温かくなってきた夏の始まり。

