そんなこと思わせてしまっている俺が悪い。
残業は家でやればよかった。
もっと早く帰ってこればよかった。
「叶愛、強くならなくていいよ…そのままの叶愛でいていいから。頼って…もっと我儘言って」
「空汰君…」
「夫婦だろ? 遠慮もしなくていい。迷惑とか思わなくていいから」
「ん…」
「俺が守るし…幸せにするから…頼りない旦那だけどさ」
「そんなことない…私、空汰君と結婚出来て世界一幸せ者なんだよ」
なんでこんなに可愛い奥さん放っておいたんだろう。
情けない。
…俺のこと考えてわがままも言わずに耐えてた叶愛。
優しくて、可愛くて、ちょっと遠慮し過ぎの奥さん。
俺の奥さん。
俺のが幸せ者だよ。

