そう思ってるなら早く帰らせてほしい。 「記念日いつなのー(笑)」 「え、記念日ですか…今月の15日…て、あれ…」 今日…何日……。 携帯を取り出して日付けを確認する。 「…は」 丁度16日になる瞬間だった。 うわ、俺…何してんの。 「すいません、今日…いや、昨日だけど…記念日でした。忘れてた…今日だけ帰らせて下さい!」 返事なんて聞かずに鞄を持って職員室を飛び出す。 朝、『今日は降りそう…』と言って俺に渡してくれた黒の傘。 傘立てから引っ張り出して校舎から出ると思ったより土砂降りだ。