それが本当の涙に変わるまで、そう時間はかからなかった。 「普通さ、『東京行くから』って言ったら『何で?』とか『どうして?』とか訊かね??」 「え~?そうなのかな?だって……遊びに行くんでしょ?」 そう尋ねた途端。 タクの表情が、いつにも増して真剣になる。 そして、告げられた一言は想像もつかないほどの言葉だった。 「オレさ、東京でモデルの仕事することになったんだ。だから、ここを出て向こうに住む」