ミントチョコの魔法 〜afterプラス〜

「あゆちゃん、ちょっと来て」




戻ってきた江坂さんがあたしの腕を掴んで駅の奥に連れてった。




「ごめん。あゆちゃん今日、来れなくなったみたいで」




「あ、ううん。全然」





良かった。来れなくなったんだ。




一安心。じゃあたしもデートの邪魔
しちゃいけないから帰ろうかな。




「じゃあたしもそろそろ帰るね」




「いや、それがあたしも帰らなくちゃいけなくなったんだ。だからあいつの相手お願いしていいかな?」




「えっ?」




「あいつ、お腹すいてると思うし。適当に相手したげて。じゃごめんね」





それだけ言って改札の中に江坂さんは
消えていった。