っていうかこれくらいでひどいとか言われるなら、毎日のように人のこと呼びつけて『おなか空いたよー』とか言い出す水無月さんのほうがよっぽどひどい。
しかも自分はベッドで布団にくるまってたりするんだし。
だから水無月さんにタオルの端っこを揃えてもらうくらい、神様も文句言わないはずだ。
……まあ、なんだかんだ言いつつ、結局は手伝いに来てしまう自分も、アレなんだけど。
「ふいー。終わったー」
タオルを畳み終えたらしい水無月さんは、ため息とともに畳んだばかりのタオルの山に頭を乗せた。
そのせいでまた、畳んだタオルが少しずれる。
でも水無月さんは気にしない。俺ももう何も言わない。
「終わったなら全部引き出しにしまってくださいね」
「…………。あとでやる」
「あとでやるって言って水無月さん絶対しないっすよね」
「あとでやる!絶対やる!」
「しない!絶対しない!」
「やる!今日はやる!」
「しない!今日“も”しない!」
どう考えてもこの会話に終わりはやってこない。どちらかが折れない限り。
水無月さんもそう思ったのか、あっさり黙り込んだ。
また口が尖っている。すぐに拗ねる大人である。


