―君ノ隣―



頭に浮かんだ映像。

まだ痛む頭を押さえながら立ち上がった。


すると教室のドアが開き麻里が入ってきた。


「タイムリミットよ。思い出した?」


「全部思い出したよ。この落書きのおかげでな。」


「…!!!」


「じゃあな。」


「待って!!…あたし…まだ好きなの!!」


「ごめん。麻里も幸せになれよ!」


「…幸せになるわよ!!
さっさと雪奈ちゃんのとこに行けば!?」


「じゃあな!」


俺は麻里の頭をポンッとして教室を飛び出した。


静かな校舎から騒がしくなっている駐車場に向かった。