新入生でぎゅうぎゅうになった昇降口前。
新しいクラスを速く知りたくてみんな必死だ。


「1組…はなくて…2組ー…」

「美結ー!!あたし2組だったよ!!」

人混みを掻き分けて出てきたのは、小学生からの親友、長原美香だ。


「本当!?私は同じクラスだった!?」

「……違かった!!美結は、3組だった!!」


…ん?3組…??
いやいや何かの聞き間違えかな?
私美香くらいしか仲いい人いないよ?

「ごめん美香…もう一回言ってくれる?」

「?美結は3組だったよ??」

あはは~やっぱり本当だったか~あはは~…

「いっ……」

「い?」

「いやぁぁぁぁぁぁああ!!」


入学初日に、心が折れた。