そんなあたしに無言のプレッシャーを与えて来るリュウは、きちんと理由を言うまで納得してくれそうにない。 そりゃそうか。 突然逃げたんだから。 「あ、暑くて……日陰探してたら自然と知らないところに」 なんて無理な言い訳。 自分で言ってて笑える。 「ここで俺に襲われたくなかったら本当のこと言え」 ええ⁉ お、襲う⁉ 「なっ……脅し?」 「本当のこと言わねぇからだろ」 「本当、だもん」 そう言うリュウには全部お見通しなんだろう。 わかっててあたしに言わせようとしている。