画面じゃなくて俺を見つめて。





れんは(黙ってれば)めちゃくちゃ美少女だから…




あんな風にイケメンに駆け寄って連れて行かれそうになったこともしばしば。




だってあれだぞ?


何も小説の主人公の相手役だけじゃない。



いわゆるイケメンの親友のチャラいイケメン、までもがれんの中ではとっても素敵な人。




自分の大好きな世界の中の人物ぴったりなイケメン。



…が、れんは大好きだ。




ちなみに俺とれんの出会いは…





さっきと全く同じ状況。




連れて行かれそうになったれんを助けたのが俺。




男を追い払うと、「この人…」という小さな呟きのあとでいきなり抱きつかれた。







そりゃな、ケータイ小説オタクだなんて知らない俺は美少女に抱きつかれてドキドキした。



そして、次の瞬間の「好きです!」の叫び。





でも今となっては、ただ小説のやつに似てたから告白されたんじゃないかと思ってる。