「…ん、ありがとー。」
この描写が上手く書けたらしいれんは俺の方へ振り返り満足げに笑った。
「れん?」
「なぁにーっ?」
「出かけるか。」
「うん!」
ある程度の更新が終わらないとれんは家から出ない。
「あっ、でもこのお返事書いてからね!」
…はぁ、
今度はそれか…。
れんは結構有名らしくて感想がたくさん来る。
毎日律儀に返すから、あと20分はかかるな…。
「俺着替えてくるから早くな。」
「はーい…」
カチカチと鳴り響くリビングを後にする。
スマホに変えない理由は更新しにくいからだそう。
ホント、小説好きだよなぁ…。
俺とどっちって聞いて小説とか言われたら確実に死ぬからそんなこと聞けねーけど。

