目の前では気まずそうに目を泳がしてる徹。
だけど今はそれどころじゃなくて。
れんは…なんでそんな苦しんでるんだ?
あ…小説が書けないのか?
「ちょっと舜さんシメてくるわ。あたし達のれんに何してくれちゃってるわけ?舜さんなられんのこと任してもいいと思ったのに…。」
「れん…大丈夫か?」
「れん…舜ちゃんじゃないとヤダ…。どーしたらまた、舜ちゃんはれんの傍に居てくれるの?舜ちゃんがいないから、小説も書けない…。」
…え、それどういうことだ?
小説のネタにするのは俺が良いってこと?
「舜ちゃん…舜ちゃん…。舜ちゃんに会いたい。こんなにっ好きなのに…!!」
「…れん!!」
"好き"
その言葉を聞いた瞬間、身体は勝手に動いてた。

