AKANE -もう一度、逢いたい-



『…な、なんで…』

「分かる分かる。
とりあえず2人と話しなよ」

『でも…』

「いいから来い!
待ってるから!!」


あたしは一方的にブツリと切った。


横で3人ともソワソワしていた。


「言われた通りに呼んだから」


あたしはそれだけ言って、適当に空いてる場所に座った。


そして彼らが持ってきたものをつまみ始める。


おなじみのチキン、ポテト、お菓子類。


陽平がこの家宛てに頼んだピザ。


蒼次は家からたくさんの種類のパンを持ってきてくれていた。


たくさんのドリンク類。

コンビニで買ったサラダ。

あと市販のチョコレートケーキ。


ちゃんとクリスマスらしくデコレーションされていた。


あたしは1人もぐもぐと食べ続けた。


「…食べないの?」


2人とも何の返事も無かった。


「…ケーキ」

「じゃあ、
ケーキ食べれば?」


茜は1人もぐもぐしながら言う。


すると陽平が文句をつけるように言った。


「明音ちゃんならきっと
よそってくれるだろうな」

「…だよな」


蒼次も陽平の言い分に同調した。