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うぅ…んんっ…

はぁ…はぁはぁ…

はぁはぁはぁ…


うなされながら目が覚めた。


あたしはぱっとベッドから飛び起きる。


まだ息が乱れていた。


汗がジワッとにじんでいて気持ち悪い。


少し肌寒くて震えた。


「今、何時?」


目覚まし時計を見ると、まだ朝の4時を過ぎたところだった。


まだまだ目が覚めるには早い。


もう一度、寝ようとベッドにもぐる。


それでも眠れそうにない。


無理やりに目をつぶる。


すると、よみがってくる悲しく寂しい記憶。


あたしは再び、ぱっとベッドから飛び起きた。


怖くて悲しい過去の記憶。

辛くて辛くて仕方がない記憶。


再び息が乱れた。


「どうして…」


昔にもよく思い出していた。


その時も悲しくて何度も泣いた。


涙が枯れるほどに。