「何が目的だか知らないけど、私は何も知らないわ!」 そう叫んで、彼を離した。 しばらくしーーんとした重い空気が漂う。 勝った、と思った。 昔から、プレッシャーに弱かった私は、いったんパニックに陥って落ち着くと、ありえないほど強くなる癖がある。 しばらくして、目の前の彼はノートの彼に振り返った。 「和(かず)。部屋に案内してあげろ。」