「使えないわねぇ、あんた。」 びしっと私に言われて、金髪は申し訳なさそうに黙った。 私はその横に立っている紫のメッシュに視線を向けた。 だるそうにポケットに手をつっこんでいて、耳にはピアスが金髪よりたくさんあるその姿をみて、離しかけた。 「貴方。リーダーではないようね。」 視線を合わせてこようとしない。 「どうして女の子が、こんな不良のグループの中にいるのかしら。」 その言葉に反応する、彼女。