僕の可愛いお姫様

最近では陽炎の様に、視界が揺らめく事も少なくない。
何故かは解らない。
大事な何かを忘れてしまったのか。
そんな気もするけど、思考回路が「そう」考える事を拒否している。

だったらこのまま身を委ねた方がいいのだろう。
「此処に居れば、私は大丈夫だから」なんて、根拠の無い不確かな確かさ。

まるで「飼われている」みたいな日々。
そこに自身の意志は在るのか、今はもう、解らない。

飼い主さん。
あなたは私の、愛しい人ですか?