僕の可愛いお姫様

ヒッ…と、短い悲鳴が聴こえた。

「え…じゃあ…あの…あの…トマ、ト………ぁ…あぁあ、ああああああぁぁっぁぁぁぁあああぁっぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!ゃ…や…だ…ぁ…あぁあ…いやぁぁぁぁぁあああああっっっあぁぁぁあああああッっあぁぁああああぁぁぁぁあああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

凄まじい叫び声を上げて、梅雨李は崩れ落ちる。
口に手を当てて、むせる様に…。

彼女のそんな姿を見ても、俺は冷静だった。



「ずっと逢いたかったんだろう。
だったらいっそ、一体化してしまえばいい。
俺は二人が羨ましいよ。莉世は梅雨李の血肉になれる。これからは莉世が、梅雨李を生かしていくんだ。

梅雨李にとって莉世は無くてはならない存在になる。
憎いくらいだよ。

でもね、いいんだ。
俺はこれからも、未来永劫、君を抱き締めていく方を選択したんだ。
君に触れられる。
それだけで幸せだから。

ねぇ、もっと嬉しそうにしてよ。
君の為に精一杯頑張ったんだ。
じゃなきゃ、『あの部品』も浮かばれない。」