僕の可愛いお姫様

リビングまで引っ張っていき、汚れた梅雨李の服を脱がせ、躰と顔を拭いて、俺のシャツとジャージのズボンを履かせる。
かなりぶかぶかだけど、しょうがない。
そのうち梅雨李の新しい服も買いに行かなきゃな。

されるがままの梅雨李を、再び束縛する。
この状態で自由な躰を与えるのは、危険だろう。

未だに涙を流しながら、言葉にならない声で訴えている。

「なんでっ…りせっ…莉世でしょう…?どうしてっ………あんな…あなたが…?」

「梅雨李、何をそんなに悲しんでいるの。これは喜ぶべき事なのに。」

俺の言葉に梅雨李は目を見開いて、唇を固く噛んでいる。

そんな彼女を宥めたくて、抱き寄せる。
梅雨李は俺の背中を叩いて、酷く拒んでいる。

「ゃ…っ離してっ!!!離してよ人殺しっ!!!」

そんな罵倒には、ちっとも堪えない。
梅雨李の耳元で優しく言った。

「でも、美味しかったでしょう?」