僕の可愛いお姫様

「うん。スープにしようって約束したからね。
ミネストローネ。調度出来たところなんだ。
直ぐ食べられそう?」

「うん。食べる。」

梅雨李の返事に微笑んで返し、取り皿とスプーンを梅雨李の前に置く。

それから…。




ぎゅうっと抱き締めたら、梅雨李が深く息を吐くのが分かった。
緊張しているみたいな、肩に力が入ったみたいな…。

そして、足枷、鎖、と順番に鍵を外してやる。
急に軽くなった躰に、息を飲んで、見ている梅雨李。

「どうして…?」

「別に、理由なんて無い。
美味しい料理は楽しく食べなくちゃ。」

後ろめたさや情なんかで、そう行動したわけじゃない。
今日の食事は二人にとって特別なものになる。
そう確信していたから、俺は純粋に、梅雨李に自然な形で食事をして欲しかった。

普通ではないかもしれない食事風景を、今夜は普通に過ごして欲しかった。