僕の可愛いお姫様

しかし、「今は違う」と思う。

こうなった今、莉世の存在は邪魔でこそないが、「必要のない存在」だった。
「必要のない」ソレが、いつ邪魔になるかも分からない。

梅雨李を奪われる可能性だって、十分にあった。

考えなきゃいけないな…。

莉世ならきっと、良い仕事が出来る筈だ。

梅雨李の為に。
俺達二人の為に。